⑤アイデンティティ=一貫性・反復性・連続性

アイデンティティとは、
「常に自分がどんな思いを選択し、蓄積しているか」
「自分がどんな一貫性を反復しているか」の結果であると言えます。


例えば、今は自分を男だと思っているのに、一時間後には女だと思い、
二時間後にはまた男だと思う、というような一貫性が無い思いでは、
アイデンティティにはなりません。


つまり、アイデンティティは一貫性を持っています。


また毎日同じ父親、母親、兄弟と寝食を共にするから、
「家族」というアイデンティティが生まれます。

さらに、「自分一人だけで家族」になるのではなく、
家族を構成するメンバーを一つの単位として、「○○家の家族」という
アイデンティティーが生まれます。


違う例で言うと、自分の大切にしている服も自分自身のように感じるため、
もし誰かが無造作にあなたの服をどこかに投げたりすると、
「何してるの!」と怒る事でしょう。
これは自分の体の範囲を超えた服をも、「自分自身」と思うためです。


このようにアイデンティティは、自分の体の範囲を超えた延長線上、
つまり連続性という特徴も持ち合わせているのです。