束縛体系の具体例

無意識に作られ、常識化、観念化した
「●●だから、〜しなければならない」
「●●になりたかったら、〜するべきだ」
と言う因果論、当為論による束縛体系は、身近なところに溢れています。


「奥さんだったら、家事をするのは当たり前だ」
「夫だったら、家計を支える収入を得るべきだ」
「社長だったら、明確なビジョンをリーダーシップを発揮するべきだ」
「社内でスタッフとすれ違う時は、「お疲れ様です」と言うべきだ」
「クリスマスだったら、カップルでデートするのが当然だ」
「長男だったら、家を継ぐのが当たり前だ」

「幸せな家庭を築きたかったら、マイホームを買うべきだ」
「出世したかったら、何事もポジティブに考えるべきだ」
「お金持ちになりたかったら、人の何倍も働くべきだ」
「高級レストランに行きたかったら、マナーを学ぶべきだ」
「彼氏、彼女が欲しければ、まず自分自身を磨くべきだ」
「この食器は、この棚に置かなければならない」


などなど、ありとあらゆるものが、
倫理的、道徳的、法律的に規定され、「秩序」が形成され、
その秩序が「常識化」し、誰もそれを疑わない、その常識から外れると、
否定をされる、コミュニケーションが機能しなくなると言う、
がんじがらめの状態になっています。


では、最も根深く、人間が「当たり前」と信じて疑わない「秩序」「常識」とは
何でしょうか?


その昔、人間は、地球が動いているのではなく、空が動いているという、
「天動説」を信じて疑わず、地球が動いている「地動説」を認めず、弾圧してきました。


そして科学の発展とともに、「地動説」が正しい事が証明され、
今では「地動説」が常識化しました。
この時代、「天動説」を主張する人がいたら、
宗教的なものと勘違いをされたり、精神的に問題があるのではないかと
思われてしまうのかもしれません。


『HITOTSU学』は、人間の五感覚の不完全性、脳の不完全性を認め、
「今までの観察方式・認識方式では、本物の世界、ありのままの世界を知る事は不可能だ」という前提から全ての論理を展開する、
まったく新しいアプローチの学問です。


ですから、今までの人間が長い歴史で作り上げてきた「常識」や「観念」から、
この『HITOTSU学』を分析しようと思っても、正しい分析をする事は不可能です。



「天動説」を信じ込んでいる、それを常識だと思っている人が、
「地動説」を理解できずに、弾圧してきた歴史と同じ道を辿ります。


『HITOTSU学』は「天動説」と異なり、信じるものではなく、
理解し、応用し、新しい経済の成長エンジンになりえる「学問」です。


人間が最も根深く「当たり前」と信じて疑わない「秩序」「常識」について、
引き続き綴っていきます。