五感覚の不完全性

先日の記事で、人間の「五感覚」の不完全さについて書きました。


視覚であれば、その人の視力によって、見えるものの形は完全に変化します。

つまり絶対的に存在している対象物を、「ありのまま」に見ているのではなく、
視力が0.1なのか、2.0なのか、メガネをしているのか、
たまたま忘れてしていなかったのかなどの、特定の条件による制約を受け、
フィルターが掛かった状態で、対象物を見ています。


その条件によって見える対象物、世界はまるで異なりますし、
これを人が認識する可視光線ではなく、紫外線や、x線γ線で見た時には、
光の反射が異なり、対象物はまったく違う形として、認識されます。


視力だけではなく、聴覚も触覚も、全ての人間の五感覚は、
特定の対象物の絶対的、普遍的に認識しているのではなく、
相対的、流動的に認識していることとなります。


このように人間の五感覚では、そもそも「ありのまま」を
見る事、
聞く事、
感じる事、
触れる事、
味わう事
が不可能です。


全てが人間の五感覚特有の機能の制限を受け、
条件付けられた対象物、世界を認識している事となります。


今までは人間が生まれもっている五感覚に関する教育は無く、
人間の五感覚の不完全さに気が付いていなかったり、
人間自体が自らの五感覚に振り回され、正しくコントロール出来ない状態だと思います。


『HITOTSU学』は、このような人間五感覚の特徴、癖、限界を正しく理解するところから、
はじまります。