⑦アイデンティティ=所属

人間は家族共同体、地域共同体、組織、グループなどを作ったり、
それらに所属したりします。


そして所属する事を通して、自分のアイデンティティを作り、
さらにそれをもっと大きく広げていこうとするのです。


もし何らかの組織やグループに所属しなければ、
他人からも自分からも疎外されてしまったり、
自分の存在感や影響力、存在意味、存在価値を低く見られたりしてしまいます。


そうならないために、
人間は共同体、組織に帰属し、それを自分の体の延長線上のように感じながら、
アイデンティティを広げていくのです。


例えばそれが国レベルまで広がれば、国を自分のように感じ、
「私はこの国のために人生を掛けるぞ」と言う心境になり、
家庭レベルであれば、「俺がこの家庭を守る」と家庭を自分自身のように思うのです。


このように人間は、家庭、組織、グループ、共同体に所属する事で、
自分のアイデンティティをより具体化、安定化しながら、
自分のアイデンティティの範囲を大きく広げ、連続性を強めていくのです。